密告電話の対処方法―自宅・会社(勤務先)に掛かってきたとき――
あなたの自宅・勤務先に密告電話が掛かってきたときの
応対方法を説明します。
目次
密告電話の基本的な対処法
相手(密告者)の話を聞いてあげてください。
ですが、聞くだけではなくこちらからも質問をするのがポイントです。
相手のペースに乗せられ、うっかり口がすべりそうになったらすぐに
電話を終了してください。
密告電話を悪戯と判断するのは危険?
あなたの配偶者が不倫や浮気をしていると伝える電話(以下、密告電話)が
かかってきたらどうしますか?
ほぼ対処という対処はできず、茫然とするか冷静さを欠き
怒りを覚える方が大半でしょう。
また、電話の内容を信じられないと「悪戯でしょ」とおもいこみ
精神的な防御をとってしまいがちです。
とくに、夫・妻を心から愛している誠実な方が
なりがちな心理状況ですね。
しかし、悪戯で済ましていては事態は進展しません。
また、本音では「悪戯ではないかも?」と、感じていても
なにもしなければさらに問題が深刻化するケースもあります。
密告電話の件を放置していても、心にわだかまりが生じ、気分が晴れないでしょう。
では、密告電話を受け取ったときどのような対応をすれば良いのか?
どうすれば浮気が本当かどうかを見極められるのか?
ネットで検索してもこれといった情報は見当たりませんよね。
これも当たり前で、密告業者の内部事情は探偵でさえあまり
知識がなく、探れないためです。
そこで、今回は元密告業者である私(六条)が
その疑問に答えさせていただきます。
※密告を仕掛ける側からの視点です。
探偵・警察など立場が違えば推奨する行動は
変わるので参考程度にとどめておいてください。
あなたはたぶん1回目を済ませているはず
たぶん、1回目の電話がかかってきたあとに当記事を
読んでおられる方ばかりだとおもうので、
2 回目からの対応方法を説明させていただきます。
なぜかというと、1回目の密告電話には上手く対応できる方はすくないためです。
ほとんどの方が「まかさ自分に密告電話があるなんて」
と、おどろき動揺するのが普通の反応ですから。
「あそこで、もっと夫の動向について追及していればよかった」
このように後悔する人がほとんどでしょう。
当記事を読んでおられる方の多くは「1回目」の密告電話を
経験した方が大半だとおもわれます。
以下のような状況になり、当記事に到達した方もいるのでは
ないでしょうか?
「話の途中で悪戯だと判断してきってしまった。
けれど、よくよく思い返すと私が夫に対して不信感を抱いて
いた点について説明してくれていた。嘘にしては細かい
情報ばかりだった」
なお、2 回目からと言っても、1回目の密告電話にもそのまま
応用できますのでご安心ください。
密告電話には「慣らし」がある
まず、事前説明をさせてください。
密告電話は 2回はあります。
正確に言うと、1回目であなたに対して伝えたい情報を
伝えられなかったときに再度、密告電話がかかってくる、
というわけです。
密告者の視点でお考えください。
はじめて密告電話をする人はなれていません。
自己流であれば1回目でちゃんと目的を達成できるのは困難です。
不安です。それでも密告電話に踏み切った。
それほどまでにあなたに伝えたい事柄あるのですね。
1回目で終わるとはあまり考えられません。
なぜなら、密告電話はテレアポ(営業電話)よりも難しい面があるためです。
状況によっては名乗ることさえできませんし、匿名で会話を継続しなければならない。
なにより、不倫・浮気の密告は相手側にとって不都合な情報を伝えるのがほとんど。
相手が逆上して話を聞かない。そもそも悪戯電話だとおもってまともに
聞く耳をもたないケースがほとんどです。
※ただし、密告の成功率をあげる方法はあります
密告業者も1回目で依頼者の希望する事柄を全部伝えられるとは
おもっていません。
そのため、2回目の密告電話をかけることを前提にして
準備をしています。
当たり前ですよね。
密告電話はいきなりかかってきます。
それも自分にとって信じられない・信じたくない事実を
聞かされるのですから動揺するのは当たり前なんです。
まともに話にならないのは想定内です。
なので、不倫・浮気の密告の場合はまず「xxが〇〇と不倫・浮気をしている」
との核となる情報を伝えるのを重視します。
たとえば、あなたの恋人が浮気をしているとします。
あくまで仮定です。
あなたは恋人が浮気しているなんておもっていません。
恋人との関係は良好です。
毎日が楽しい。
そんな日々を過ごしているのに、
いきなり電話が掛かってきた。
あなたの恋人が恋人が浮気しているとの
そう言って、あなたはまともに密告者の話を聞こうとしません。
不審な電話だとおもい、一言も発せずに電話を切るでしょう。
当然の反応です。
だからこそ、密告代行業者は2回、密告電話をかけることを
前提に準備を進めます。
「慣らし」とも呼んでいます。
ストレートの前のジャブみたいなものです。
密告代行業者に依頼をしていない個人であっても、
ほぼ 2回目があります。
初回(1回目)の密告電話に踏み切った人は 2回目をする確率が高いためです。
初回の抵抗感を乗り越えたためですね。
密告代行業者とは「進行の仕方」がちがうので、
望む結果を得られないのは、やはり個人の密告―自己流の密告―です。
だから、密告電話を人生ではじめて受け取り、
動揺して切ってしまった方でも安心してください。
その後が大事です。
情報を得たいなら無視は悪手
密告の電話があったあと、日常生活において
密告者の話が信憑性が高いとおもう出来事があった場合、
密告者はあなたの味方である可能性が高いです。
その点も考慮して、密告の電話は初回から最低でも
5~7日の間隔は空くでしょう。
※間隔は密告する内容・相手の性格にもよります。
ここで、密告者からの話は聞かない姿勢を貫く選択もとれます。
しかし、なにか心にもやがかかっていて、その問題を
密告電話はいきなりかかってきますから、
会話・交渉に長けた他人、探偵に変わってもらうのは難しい。
※携帯を探偵にあずける方法もあります。
なにより、密告者はあなたの性別・年齢を把握している場合には
声質から本人ではないとおもったら電話をそこで切ります。
密告者から情報を得たいとおもったらあなたが
電話に対応しなくてはなりません。
では、どうすればよいのか。
以下に基本を説明いたします。
実践的な対処法4ない+3
密告電話の対処法の基本は以下となります。
- 電話相手(密告者)を挑発しない
- 余計なことは言わない
- 相手の質問に律儀に答えない
- 受話器を叩きつけ(ガチャ切りし)ない
- メモをとる
- こちらから質問をする
- 主導権はこちらにあると認識する
1.電話相手を挑発しない
電話相手となる密告者が、味方か敵がわからないときに、
挑発するような行為は控えるべきです。
密告者のなかにはほぼ中立なタイプも存在します。
あなたの味方にも敵にもなるような位置に属している人物ですね。
下手に刺激して恨みを買わないようにするのが鉄則です。
2.余計なことは言わない
余計なことは言わないでください。
敵とも味方ともわからない密告者(電話相手)に手の内を
明かす必要はありません。
なお、密告者のなかには質問をしてくるタイプもいます。
質問をしてくるという事実からみて、密告者は
あなた側の近況を良くしっていないかもしれません。
と、いうことは密告者はあなたの身近にいる存在ではない?
いやいや、裏をかいてわざと「すでに把握している情報をあなたにたずねる」
密告者も存在するのです。
密告者の正体を判断するには別の要素とつきあわせて
推測してください。
3.受話器を叩きつけ(ガチャ切りし)をない
1と被ります。これはひと昔前の対処法ですが一応説明しときます。
密告者が不快とおもわない行為を控えるのは鉄則です。
そのなかでも音を立ててのガチャ切りは相手をイラつかせます。
「なんだよ、忠告してやったのに、有益な情報が入っても伝えてやらない」
このように密告者はおもってしまうかもしれません。
密告者があなたの味方側であったときは、あなた自身が首を絞める
行為となります。
なお、受話器がある旧式の電話にのみ適用する方法です。
4.相手の質問に律儀に答えない
相手の質問に答える義務はありません。
ソーシャルハッキングの手口のひとつとして
ありもしない浮気・不倫の密告電話を装う手法があります。
相手があなたの味方であるのか、密告内容(情報)が正確で
あるか分からないうちから質問に答えるのは危険です。
質問に答えたくはないけれど、話のつづきは聞きたいときには
メモをとる
必ずメモをとってください。
携帯電話に密告電話が掛かってきたのであれば、
録音ツール・音声メモを起動してください。
密告者が慣れている場合、メモをとる時間をつくってくれます。
(例)「いまから重要なことを話すので紙とペンを用意してください」
不倫・浮気の密告である場合、メモにとる必要があるのは以下です。
・密会場所
・過去の密会日
・浮気相手の情報(勤務先・電話番号・氏名など)
・浮気相手の発言などを
以上。
あとはメモに、密告者の性別や推測年齢、話し方など
気になった点を書き残してください。
あとあと役に立ちます。
1回目の密告電話が掛かってきたあとは、
手帳とペンを用意しておくのをお勧めします。
なお、忘れずに「密告電話が掛かってきた日・時間帯」を
メモに残しておいてください。
これが皆さん忘れがちです。
こちらから質問をする
密告者にあなたが感じた疑問点・質問をしてください。
余裕があればの話です。
相手の反応を得るための質問です。
必須ではありません。
どのような質問でも良いです。
ただ、私(六条)が勧める質問は、
「あなたは私の味方ですか?」です。
密告業者に頼んでいない個人の場合、あまり嘘はつけません。
過剰に同様したら敵であるかもしれません。
真心からあなたの味方であり、あなたのためを思って
いるのであれば「はい。」と、はっきりと意思表示をするはず。
相手があなたを復讐心から貶めたいと願っているのであれば、
言いよどみ、動揺するでしょう。
ただし、あまりもあなたへの復讐心が高いと、
迷わず「はい」と答えるパターンも十分に考えられます。
そのため、質問の反応のひとつをとって
相手(密告者)の立場を判断するのは危険であると
補足させていただきます。
密告業者はあまり質問に答えない
密告電話は基本、一方通行になりやすいです。
短い秒数で伝えなければならないのが一方通行になりやすい
理由の一つに挙げられます。
そこで、あなたが質問をすることによって
反撃ができてしまいます。
だから余裕があれば質問をしてみましょう。
ですが、相手が密告になれた業者である場合には
これといった収穫は得られないかもしれません。
なぜなら、密告業者の内部事情に起因するためです。
たとえば、あなたが質問をしたとします。
でも密告業者から返ってくる言葉は以下のようなものになるはず。
「その点についてもお答えできかねます」
理由は以下のとおり。
密告業者は依頼者に代わって密告電話を代行しているに過ぎないため、
想定外の質問には答えられないのです。
いちいち依頼者にお伺いをたてなければならない。
でも、密告電話をしている最中に依頼者がそばにはいません。
よって、質問には答えられない。または不明瞭な回答となる
パターンがほとんどです。
※腕の良い密告業者ですと想定質問を何十もつくり、
回答パターンを作成しています。
密告業者も依頼者が明確に
覚えておいてください。
密告業者「嘘は言えない」のです。
依頼者が嘘を吹き込めば嘘を言い放ちます。
しかし、密告業者の鉄則として嘘は申しません。
主導権はあなたが握っていると認識する
密告電話の主導権はあなたにあると認識してください。
主導権はあなたにあります。
あなたが電話にでなければ密告電話は成立しません。
電話に応対しても、話を聞かなければ相手の目的は達成できません。
いざとなれば会話を打ち切り、電話を切っても良いのです。
会話を止めるかどうかの決定権はあなたの手の中にあります。
相手のトークに乗せられて、自身の情報を言ってしまいそうに
なる状況もあるでしょう。
そのようなときは、すぐに電話を切っても大丈夫です。
なにも問題ありません。
注意するべきなのは、あなたに主導権があるのに、
相手に主導権があるとの誤認。
とくに、押しに弱い人は注意が必要です。
気分が悪い、不愉快だ。
これ以上、会話をつづけると、余計なことも言ってしまいそうだ。
そうおもったらすぐに電話を切ってください。
大丈夫です。
あなたは見ず知らずの本名も明かさない人物に
付き合ってあげているのですから。
以上が、密告電話の基本的な対処方法です。
ほかにも、応用編があります。
たとえば、「質問の仕方で犯人を絞る」なんてことも。
このあたりの解説については別記事にて
紹介する予定です。
覚えておいて欲しいのは主導権は
あなたが持っているという事実です。
相手のペースに乗せられそうになったらすぐに
電話を切ってください。